もうすぐ第二子が生まれそうな我が家。(→2018年3月上旬に次男が無事産まれました!)
第二子の子育てに使おうと思い切って買っちゃいました。東京乳母車の『プスプス』。
我が家にとって、かなり高額な乳母車(ベビーカー)。新品は手が出せなかったので、フリマサイトから中古で購入しました。
中古でもなかなか高かった・・・。
結構使い込んだ中古品ということで届いた『プスプス』は
- ホイール(タイヤ・ハブ)から「キュルキュル」と異音発生
- 回転が渋く転がりにくいホイールがある
- ホイールのガタツキが気になる
- ホイールのゴールドメッキがくすんでいる
といった気になる部分がありました。
そんなわけで、今回は中古で購入した東京乳母車『プスプス』のリフレッシュのため、ホイール(ハブ)周りをメインに、分解メンテナンスやクリーニングを自分でやってみました。
その様子を紹介します。
もし参考する方がみえても、完全自己責任でお願いますね。
『プスプス』事体の詳細レビューは第二子が生まれ、実際に使ってみてから、しっかりと記事にしたいと思います。
『プスプス』のホイールの仕様を確認
まずは本家サイトの 東京乳母車-技術情報 から『プスプス』のホイールの仕様を確認します。
技術情報によると、
- 本体のハブ(ホイール)はABS樹脂に金メッキ処理
- 軸受とワッシャはプラスチック製
- 軸受とワッシャはオイルレス仕様
といったことがわかりました。
回転が渋いからと言って、油を差すのは止めた方が良さそうです。
ましてや、↓のクレ556のようなプラスチックを劣化させる油を使うのは避けたほうが無難。
仕様がわかったことで、さっそく分解です。
『プスプス』のホイール(タイヤ)の分解方法
クドいですが以下から完全自己責任になるのでご注意を!
ホイールキャップを外す
ホイールキャップは、ホイールの真ん中についている丸いシルバーのパーツです。まずこのキャップを外します↓。
このホイールキャップを外すため、ホイールを内側から覗いてみると、3つの穴が空いていることがわかります↓。(写真では0時・4時・8時の方向に穴があります)
(↑の写真では分かりやすくするため、『プスプス』本体からホイールを外した状態になっています。)
その穴のどれか1つに割り箸を突っ込み、その割り箸をハンマーで叩くと、ホイールキャップが外側に押し出され外れます。
(ホイールキャップは「カァーん」という気持ちのよい音とともに、派手にすっ飛んでいくため注意!)
ホイールキャップが外れました↓。
『プスプス』からホイール(タイヤ)を外す
↓ホイールキャップを外した様子。ホイールは割りピンで固定されています。割りピンの奥にある白い丸いのがプラスチックワッシャ。
割りピンの曲がった足をラジオペンチなどで真っ直ぐにし、
割りピンを本体の軸から引き抜きます。(しっかりと足を真っ直ぐな状態にしないと引き抜くのが大変)
(↑では割りピンを引き抜く時に、ホイールに当ってキズがつかないように、ホイールに黒いビニールテープを貼って養生してます。)
これでホイール(タイヤ)を『プスプス』から取り外せました↓。
外側から順番に、「ホイールキャップ」「割りピン」「プラスチックワッシャ2枚」「ホイール」「プラスチックワッシャ2枚」「割りピン」の部品で構成されています。
本体の値段の割に単純すぎないかと思いましたが、このくらい単純な方が自分でメンテナンスできて良いかもしれません。
組み立て方法
組立方法は上記の順番とは逆に組み立てていくだけです。
特筆するとすれば、ホイールキャップをはめる時。
ホイールには接着剤の跡がありましたので、今回も同じように汎用接着剤を3箇所ほどに塗ってから、ホイールキャップをはめます。
接着剤の塗りすぎてホイールキャップをはめた時、接着剤がはみ出してこないように注意。
当て木をしてハンマーで叩いてはめ込みます。↓
ホイール(タイヤ)からの「キュルキュル」異音と回転の渋さの原因と修理方法
異音と渋さの原因
分解してホイールをよく観察してみると、ホイールの軸穴に入っている白い円柱のプラスチックの軸受がズレていることに気が付きました。
軸受のズレ具合は各ホイールごとでバラバラです。
↓のホイールは軸受が外側へズレてしまっています。(ホイール側面から白い軸受が出っ張り過ぎている)
その結果、内側のホイール本体の側面に傷がついていました。↓
↑のホイールとは逆に、別のホイールは軸受が内側へズレています。(ホイール側面から軸受が出っ張っていない)↓
そのため、外側のホイール表面に傷が付いてしまっています。内側には傷はなし。
写真では分かりにくいので絵で書いてみると↓が正常な状態。
(分かりやすいよう大げさに書いています。実際、プラスチック軸受(青)は、ほんの僅かホイールの側面から飛び出すだけです)
走行におけるホイールの左右のブレに対して、プラスチック軸受(青)をプラスチックワッシャ(緑)が支えるのが本来だと思います。これならプラスチック同士が擦れ合うので摩擦も小さく問題がありません。
(↑赤のホイールに青のプラスチック軸受が固定されている=ホイールが回転すると一緒に軸受が回る)
↓が長年の使用で軸受がズレた(軸受の幅が摩耗して短くなった?)状態。
↑だと、ホイール(赤)とプラスチックワッシャ(緑)が干渉してしまい、摩擦が大きくなって異音や回転の悪さが発生したと推測。
事実、不具合のあるホイールは、プラスチック軸受が外側か内側、どちらかに偏っており、ホイール本体側面にはプラスチックワッシャと擦れたキズ跡が残っていました。
正常なホイールは、プラスチック軸受の偏りはなく、ホイール本体側面にも擦り傷はありません。
メーカーに問い合わせしたわけじゃないので、間違っているかもしれません。あくまで、個人的な見解です。
修理してみた
ホイール軸受の位置を真ん中に戻してやります。
廃材の上にホイールを置き、軸受が出っ張っている方向(↓の写真だと内側)から当て木をしてハンマーで軽く叩いていきます。
ハンマーで少し叩いては、軸受とホイール表面の段差の高さを指でなぞって確認し、ホイールの外側と内側の段差が同じ高さになるように微調整。
ついでに、プラスチック軸受の内部の汚れ↓や
プラスチックワッシャの表面の汚れ↓、本体の軸を布で拭いてキレイにしました。
こうして、異音もなくなり回転もスムーズになりました。
分解メンテナンスは大成功。
ホイールのガタツキ原因と修理方法
ちなみに、ホイールのガタツキはプラスチック軸受やプラスチックワッシャが摩耗し、外側の割りピン〜内側の割りピン間の隙間が広がることで発生するのだと思います。
ガタツキが激しくなってきた場合は、プラスチックワッシャを交換または追加して隙間を減らしてやると解消するはずです。
プラスチックワッシャのサイズは、外形直径34mm、穴の直径19mm、厚さ1mmです。ネットで調べましたが、なかなか売っていない規格。
我が家の『プスプス』は、そこまで摩耗しているようには見えなかったので、感じたガタツキはおそらく仕様だと思い、修理はしていません。
新品の『プスプス』を触る機会があれば、このガタツキ加減を確認してみたいです。
ホイールの輝きを取り戻す
ホイールを分解したついでに、くすんで輝きを失ってしまったホイールのクリーニングもしました。
ホイールはなんと24金メッキとのこと。
金メッキのクリーニング方法を調べ、今回は重曹を使った方法を試してみました。
重曹と水を混ぜ、ペースト状にした重曹をホイールに傷がつかないよう、ゴシゴシと塗りつけるのではなく、ペタペタと乗せるように塗り5分ぐらい放置。↓
その後、シャワーで重曹をよく洗い流し、水分を拭き取って乾燥させるだけのお手軽な方法。
↓左がクリーニング前、右がクリーニング後。
細かいクスミや錆を全てキレイにはできませんでしたが、ゴールドの輝きがある程度復活しました!
もっといいクリーニング方法があると思いますが、今回はこれで満足。
まとめ
中古で購入した東京乳母車の『プスプス』の気になる足回りを分解メンテナンスをしてみた記事でした。
結果、キレイにリフレッシュができ大満足です。
分解もハンマーとラジオペンチ、当て木用の木っ端があればできちゃうので簡単でした。
間もなく産まれてくる二人目の息子の育児で大活躍することでしょう。
『プスプス』事体のレビューはガッツリと使い込んでから後日、書きますのでお楽しみに!
終わり