長男は今年で5才。段々と大人用に買ったボードゲームも一緒に楽しめるようになりました。
最近一緒に楽しめるようになったボードゲーム「マンカラ」を今回紹介します。
マンカラ(mancala)とは
マンカラ(mancala)は、石(おはじき)とポケットが付いたボードを使用します。
石をポケットから移動させ、自分の陣地に多くの石を集めたプレイヤーが勝ち。
ジャンル的にはアブストラクトゲームに分類され、将棋やチェス、オセロなどのように勝敗に運要素がなく実力が全てというゲームです。
一般的にプレイ人数は2人ですが、拡張ボードがあれば3~4人でもプレイできます。
アフリカ、中近東、東南アジアで古くから遊ばれている伝統的なボードゲームの総称で、アラビア語で”動く”という意味の「naqala」から来ています。
マンカラはトランプのように様々な遊び方があり、その種類は100超えると言われています。(と言ってもGoogle日本語検索でヒットするのは5つぐらいだけど)
大昔は地面に小さな穴を掘ってポケットを作り、小石を使って遊んでいたとのこと。
現在でも、地面に小穴を掘ったり、紙に線を引いたりしてポケットにし、小石を使えば遊べるので、ルールを覚えておけば暇つぶしに役立つかもしれませんね。
今回は、「ベーシック」、2つのバリエーションの「カラハ」「オワリ」の4つのルールを紹介します。
日本レクリエーション協会「マンカラパーティー」
マンカラは歴史のあるゲームなので、数々のメーカーから販売されています。
我が家 にあるマンカラは、日本レクリエーション協会の「マンカラパーティー」です。
「マンカラパーティー」は通常2人プレイのマンカラを3〜4人プレイもできるようになったものです。
コンパクトに収納できるように、ボードは分割できるようになっています。
プレイするときは、ボードに組み込まれているマグネットで固定できます。
三人プレイのときは、こんな感じ↓(この場合、上と左のプレイヤーはポケットが5つ、右のプレイヤーが6つのハンデ戦になってしまいますが。)
四人プレイのときは、こんな感じにセッティング。
さらには、二人プレイで、短時間でプレイしたいときや、初心者とプレイするときは、真ん中の四角いボードを抜いて、ポケットの数を減らして遊ぶこともできます↓
マグネットで固定しているだけなので、様々なプレイスタイルに柔軟に対応できるのが、他のマンカラにはない、「マンカラ パーティー」のメリットです。
石もキラキラカラフルで美しいおはじきで、プレイ中にどんどんと石を集める喜びや楽しみをとても感じます。
箱は簡素ですが、ボード用と石用の収納袋がついてくるので、持ち運びにも便利です↓
他にも、遊び方がわかりやすく書かれた説明書がついてきたり、日本レクリエーション協会のオリジナルルール「カクメイ」を遊ぶためのサイコロや白玉がついてきたりと満足度が高いです。
オススメです。
↓のように、もっと安価なものもあります。
マンカラの遊び方(ルール)
共通ルール
各ポケットに3〜4個ずつ石を置きます。慣れるまでは3個、慣れてきたら4個にするのがオススメです。石の色は関係ありません。
大きなポケットをプレイヤーの方に向け、プレイヤー同士は向かい合います。手前の大きなポケットが自分のゴールになります。
向かって左列が自分が石を取れるポケットです(=自分の陣地)。石は反時計回りに移動していきます。
自分のターンになったら、自分の陣地の1つのポケットに入っている石は全て手に取ります。
(↓の場合は手前から3つ目のポケットに入っていた3つの石を取りました。)
取った石は、反時計回りに隣接するポケットへ1つずつ石を配っていきます。
↑手前から3つ目のポケットに入っていた3つの石を配った結果、手前から1つ目と2つ目のポケットの石が1つ増えて4つになりました。そして、最後の石を自分のゴールへ入れようとしています。
↑の写真の場合、たまたま自分のゴールで石を配り終えましたが、もし配り終えることができなかった場合は、右列(相手陣地)のポケットへ自分の手前から奥に向かって、同じように配っていきます。
この独特な石の動かし方が、種を蒔く動作に似ていることから、種まきをモチーフにしたゲームと言われています。
ベーシック(Basic)
ベーシックの勝利条件は、自分の陣地にある石をいち早くゼロにすることです。
ポケットから石をとり配っていき、1つ上の写真のように最後の石を自分や相手のゴールで配り終えたら、もう一回自分のターンができます。
配った最後の石がゴール以外のポケットに入ったら相手ターンに移行します。
もっともシンプルなルールで、日本でのマンカラ人気の火付け役である学童でよく遊ばれているルールです。
カラハ(Kalah)
カラハの勝利条件は、自分のゴールに多くの石を集めることです。
ベーシックとは違い、相手のゴールには石を入れませんので、相手ゴールをスキップして石を配ります。
ベーシックと同じように配った最後の石が自分のゴールに入れることができたら、もう一回、自分のターンになります。
実は、このカラハにも2つバリエーションが存在しています。
ここまではカラハ共通ルールです。
このブログでは勝手に「カラハ 簡単バージョン」と「カラハ 複雑バージョン」と名付けて紹介していきます。
「カラハ 簡単バージョン」
上記のカラハ共通ルールを基にゲームを進めていき、自分の陣地の石がなくなった場合は、相手の陣地に残っている石を全て自分のゴールに入れ、ゲーム終了。
ゴールにたくさん石を集めたプレイヤーが勝利です。
我が家では、子どもが3歳半ぐらいから、このルールでよく遊んでいます。
幼稚園児と遊ぶにはルールの難易度と楽しさのバランスが一番いいと思います。
いかに自分の手番を連続できるか、また、いち早く自分の陣地の石を無くすかがポイントです。
うまくコンボが繋がって連続して自分のターンになったときの爽快感がやみつきになります。
「カラハ 複雑バージョン」
石の獲得方法が増え、より戦略性が必要になるルールです。
配った最後の石が自分の陣地の石が入っていない空ポケットに入れれば、そのポケットに入れた石と、向かいの相手陣地のポケットに入っている石を獲得できます。
↓の場合、指指しているポケットの石を取り配ると、
↓自分の陣地の空いたポケットへ石を配り終えました。
↓よって、最後に配った石1つと、そのポケットの向かいにある相手陣地のポケットに入った石3つ、合計4つの獲得できました!
もし自分の陣地の石がゼロになった場合は、相手の陣地に残っている石を全て相手が獲得してゲーム終了です。
相手の空となったポケットにも気をつける必要があり、小さい子どもと遊ぶにはルールが複雑すぎるので我が家ではあまり遊ばないルール。
でも複雑なルールほど、ゲームに深みがでて、よく考えるようになるので、子どもが小学生中学年以上になったら、このルールを導入したい思っています。
オワリ(Oware)
こちらも戦略性が高いルール。勝利条件は多くの石を集めること。
今までのルールとは違い、石配りにおいて相手のゴールも自分のゴールも使用しません。
そのためオワリには、ゴールにちょうど配り終えたら、もう一回自分のターンというルールがありません。
石配りが相手の陣地で終わり、かつ最後に配ったポケットが配り終えた状態で2〜3個の石が入っていた場合(=配る直前は1〜2個だった)、そのポケットに入っている石を全て獲得できます。
そのポケットの手前にあるポケットも2〜3個の石が入っていれば、同じようにそのポケットに入っている石を全て獲得できます。
さらに、その手前のポケットも2〜3個だったら獲得、と相手陣地で2〜3個以外のポケットか自分の陣地のポケットにぶつかるまで、これを繰り返していきます。
ただし、オワリは相手ターンで相手が石配りが全くできない手を禁止しています。
そのため、相手陣地の石を全て取り尽くすような手はできません。
もし、どうやっても相手ターンで相手が石を配ることができない場合は、その時点でゲーム終了となり、獲得した石が多いほうが勝ちです。
最後に
上にも書いた通り、我が家ではカラハ 簡単バージョンでよく遊びますが、4歳を過ぎた頃から連続手番コンポが繋がるよう、しっかり自分で考えて石を操ることができるようになりました。
3歳の頃は、手先が不器用で、石を配るのもままならない状態だったのに成長したもんです。
いまでは、油断するとうっかり負けてしまいます。
3歳までは手先のトレーニングに、4歳以降は頭のトレーニングに。
石と石がガチっとぶつかる音、空のポケットに石を入れたときの木と石がカラッンとぶつかる乾いた音。テンポよく石を配ることで、音が心地よく感じます。
石の見た目もカラフルでキラキラしていて美しいし、五感でも楽しめるのはアナログゲームの醍醐味です。
以上、古くから遊ばれているボードゲーム「マンカラ」の紹介でした。