掃除機でなく”ほうき”を愛用している理由

ここ3年ぐらい我が家では、掃除では”ほうき”を使用しています。”ほうき”を使い始める前は、ごく普通の紙パック式掃除機が、我が家のメインの掃除道具でした。

妻が始めた”ほうき”での掃除。
当初、私には面倒くさいイメージが先行して、なかなか馴染めませんでした。しかし、いざ”ほうき”を使い始めてみると、その魅力に私も気づき、今では我が家の掃除道具は、電気式掃除機から”ほうき”に取って代わりました。

サイクロン掃除機やロボット掃除機が注目されている中、いまどき超アナログな”ほうき”を選んだ理由とその魅力について今回紹介したいと思います。

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“ほうき”の魅力

とても静か

うちの子は、掃除機のうるさい音が苦手で、いつも掃除機をかけ始めると怖がったり不機嫌になってしまいました。 子どもの泣き声をBGMに毎日掃除するのは精神的に疲れます。
かといって、子どもが眠っている時に掃除機をかけようものなら、すぐに目を覚めてしまいました。一体いつ掃除をすればいいのかと悩みました。

そこで”ほうき”です。

”ほうき”なら、大きな音がしないので、子どもは怯えません。
子どもが起きていても寝ていても、”ほうき”で 掃除ができます。悩みは解決!

アパートの周りの部屋にも、騒音で迷惑をかけることもないので、早朝だろうが深夜だろうが時間を気にせず、自分がやりたい時に掃除ができます。

成果がわかりやすい

掃除機って、ゴミがどんどんボディ吸い込まれていってしまうので、どれだけのゴミを除去できたのかわかりにいんですよね。
その反面、”ほうき”なら掃くごとにゴミがどんどんと集ってくるのが目に見えるので、掃除の成果を確認しやすいです。

”ほうき”に切り替えてから、1日でこんなにもたくさんゴミが出るんだとびっくりしました。

最後、”ほうき”で集めたゴミを”ちりとり”で取って捨てるとき、その目に見えてわかる成果により、部屋をキレイにできた満足感&充実感をすごく感じます。掃除モチベーション維持にも役立ちます。

電気代0円

普通の電気式掃除機を使っていても、電気代は年間2000円程度です。”ほうき”にしたからといって大した節約にはなりません。
しかし、少しでも電気に依存しない生活が送れることは、自己満足ですが気分がいいものです。

電気を使用しないので、バッテリーやコンセントの心配が不要というメリットもあります。

なんか楽しい

まず音がいいんですよね。畳とほうきが擦れる「サッサッ」という音が心地がいいです。 掃除機を使うよりもほんのちょっと掃除に時間がかかりますが、なんか丁寧に生活している感が、私は好きです。

うるさくないし、変な匂いの排気もない。使っていて気持ちが良いのが”ほうき”です。

省スペース&小回りが利く

大きな掃除機は、目につく場所に置いてあると目障りに感じます。

”ほうき”なら部屋の中で自然と馴染むので、仕舞わなくても目障りに感じることはありません。壁にかけておいても薄いので邪魔になりません。
(↓我が家は、廊下に掃除道具をまとめて壁にぶら下げています。)
我が家の掃除道具一式
そのため、必要な時にすぐに掃除がスタートできます。軽いので小回りもよく利きます。
これが掃除機だと、重い本体を押し入れから出してきて、コードを伸ばしてコンセントにつないでと・・・なかなか大変です。

我が家は、子どもの食べこぼしで部屋が汚れやすいので、気軽に掃除ができる”ほうき”が便利です。

子どもと一緒に掃除ができる

我が家では、大小二つのほうきがあります。掃除をするときは、小さいほうきを子どもに渡して、2人で一緒にほうきをかけています。

といっても、子どもは3歳なので、集めたゴミをぐちゃぐちゃにしたり、一緒に掃除をしようと誘っても「嫌だ!」を連発したりと、うまいこといかないことも多いですけどね。
でも、子どもと協力して、チリトリでゴミを取れたとき、楽しく嬉しいです。

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でも掃除機は手放せない

ここまで、”ほうき”を大絶賛しましたが、やっぱり掃除機は手放せません。

粉っぽいもの・ふわふわしたホコリの塊・ガラスの破片・絨毯やカーペットなどを掃除するときは、やっぱり掃除機がベストです。時間がない時も掃除機が便利です。

我が家で愛用している”ほうき”とその他小物

白木屋傳兵衛『江戸箒 新型長柄』

メインで使用している”ほうき”は、ほうき界の老舗「白木屋傳兵衛」の『江戸箒 新型長柄』です↓

お値段、約8千円の”ほうき”です。その値段の高さに最初は驚きましたが、”ほうき”は、良いものを買って丁寧に使えば、電気式掃除機の比にならないぐらい長く使えると聞き、購入に踏み切りました。
『江戸箒 新型長柄』

穂は、柔らかさとコシのバランスが良く、ひと掃き使ってみるだけで、良い”ほうき”だということがわかります。
柄は、十分な長さがあるので使いやすいです。

使っていると↓のように掃き癖がついて、穂が広がったり曲がったりしてしまっています。
江戸箒 新型長柄 掃き癖修正前

そんな時は、霧吹きで湿らせて手ぐしで整えてあげるだけ。それで、またまっすぐな穂になります。
実際に↑の吐き癖を、湿らせてからガシガシと手ぐしで整え、さらに穂の横への広がりを押されるため布を巻いて数時間陰干ししたのが↓です。江戸箒 新型長柄 掃き癖修正後
端っこはちょっと癖が残っていますが、それなりに復活させることができました。

穂先が減ってきたら、穂先をハサミでカットしてあげるとコシが復活して、また快適に使えます。
カットを繰り返して穂の長さが半分以下になっても、お外用の”ほうき”として、また活躍します。こうして、丁寧に使い、簡単な手入れをしていれば、10年以上は使えるとのことです。

白木屋傳兵衛『不精箒』

子ども用&狭いところ用の”ほうき”として、同じく「白木屋傳兵衛」の『不精箒』を使用しています。

広い範囲の掃除には向きませんが、小さくて軽いので、さっと出してきて、さっと掃除できる機動力の高さが魅力です。子ども用としても、3歳の息子にピッタリのサイズです。

↓写真左が『不精箒』、右が『江戸箒 新型長柄』
『江戸箒 新型長柄』と『不精箒』

また、このサイズだと車内の掃除にも、ちょうどよく使えて重宝しています。

白木屋傳兵衛『はりみ』と『はりみ用小箒』

ええ、そうなんです。我が家のお掃除道具は全て白木屋傳兵衛で揃えています。
『はりみ』と『はりみ用小箒』

はりみとは、和紙に柿渋を塗って仕上げたチリトリです。
レトロな形でかわいく、色合いも優しいので、壁にかけておいてもオシャレな感じ。
家の中の雰囲気を壊しません。

プラスチック製のチリトリだと、ゴミを捨てるとき、静電気で細かなゴミがチリトリにくっついて残ってしまうのです。”はりみ”なら紙製なので、サッーとうまくゴミが流れて捨てられるので、使っていて気持ちがいいです。

はりみ用小箒は、見ての通りチリトリ用の“ほうき”です。

なくても何とかなりますが、あるとやっぱり便利。常に”はりみ”とセットにして保管しています。

最後に

そういうわけで、我が家の掃除道具として定着した”ほうき”の紹介でした。
末長く使え、また、そのレトロな見た目から、道具(モノ)として見ても魅力的です。(棕櫚(シュロ)箒なんか、最高にかっこいい)
原点回帰で”ほうき”を試してみるのもいいと思います!

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