息子が3歳1ヶ月の時に、へんしんバイクを購入しました。2017年1月のことです。
へんしんバイクとは、最初はストライダーのようなバランスバイクで遊び、慣れてきたらペダルを付けて、自転車に変身できる子ども用バイク。
バランスバイクでバランス感覚を鍛え、その後、わずか30分の練習時間で自転車に乗れるようになると謳われているバイクです。
自転車に変身できるということで、一つの製品で末長く使うことができそうだし、本当に30分で自転車に乗れるようになればいいなと思い、へんしんバイクの購入に至りました。
結果的には、3歳4ヶ月で謳い文句通り、30分の練習で自転車に乗れるようになりました(驚。
バイク自体の作りも、よく出来ていて、とってもオススメです。
今回は、そんな「へんしんバイク」のレビューと、自転車に乗れるようになるまでの体験談を紹介します。
へんしんバイクを組み立て
へんしんバイクは、販売元の方針により、アマゾンや楽天、ヤフーのネットでは購入できません。
ネット通販だと、公式サイトでのみ購入できます。
公式ネット通販以外だと、スポーツデポ、ゼビオ、イトーヨーカドー、イオンなどの実店舗で購入するしかないようです。
我が家は、公式ネット通販で購入しました。
どうせならとカラーは、公式ネット通販限定のグリーンにしました。
付属品は、説明書・空気入れ・クランク&チェーンリング・チェーンカバー・フロント反射板・リア反射板・ペダル・チェーン・工具&ネジ類です。
ハンドルが取り外された状態で来ますので、通販の場合は、自分でハンドルの取り付けしなければなりません。
と言っても、説明書通りにハンドルを差し込んで、付属している工具で、ナットを締めるだけなので簡単です。
強いて言うならば、↓ハンドルの根元についている黒い養生用の樹脂製カバーが、硬くて外しにくいことです。引っ張っても外せなかったので、ニッパーで少しずつ切って取り除きました。
他には、ブレーキレバーの角度調整やブレーキワイヤの引きしろ調整、サドルの高さ、ベルの取り付け、タイヤの空気入れを自分でする必要がありますが、説明書を見ながらやれば、簡単です。
へんしんバイクのレビュー
ロードバイク・マウンテンバイク・BMX・ママチャリ・子乗せ用自転車を所有する自転車大好きな私のへんしんバイクのレビューです。
まず気に入ったのは、タイヤです。
ストライダーと違い、しっかりとした太さのなるゴム製のタイヤです。これだけ太いタイヤなら、滑りにくくて、子どもが乗っても安心です。タイヤサイズは12インチ。
普通の大人用の自転車と同じで、タイヤにチューブが入っています。
米式(普通のママチャリと同じタイプ)の空気入れが、付属してきたのも嬉しいポイント。
ブレーキは、後輪はドラム式ブレーキで、しっかりした作りでだと思います。
前輪は、リムブレーキです。
前輪ホイールのリムにブレーキシューが綺麗に当たらないので、制動力はあまり期待できません。よって△。
ただし、それほどスピードが出るわけでもないので、これぐらいでも問題ないかもしれません。2〜3歳では、しっかりブレーキを引けないので、やっぱりこれで十分かな?
サドルも普通の自転車と同じ革張りでgood。
フレームは、太くて頑丈そうで安心できますし、デザイン的にも好きです。
しかし、フレームに貼ってあるキラキラした「Henshin Bike」のステッカー、これだけはダサすぎる。
まあ、トータルで見て非常に満足のいく作りとなっています。
初めてのバランスバイク体験
子どもが3歳1ヶ月の時のことです。
ちなみに、へんしんバイクを購入する前は、2歳半6ヶ月過ぎから3輪車に乗っていました。
へんしんバイクが届いて、組み立てている時は、子どもも早く乗りたいとテンションが高かったのですが、いざ外で乗ってみようとすると、バイクのフレームにまたがって、チョコチョコと歩くだけで、うまく乗ることができません。
開始5分で、子どものテンションも下がりきってしまい、「もういい、乗らない!」となってしまいました。
そうすると、私たちが誘っても、バイクに乗りたがらなくなってしまいました。
根気よく・しつこくない程度に毎日誘い、1週間ぐらいたって、ようやくまた乗ってくれました。
二回目のバランスバイクは、「サドルに座って乗るといいよ」という私のアドバイスを聞いてくれて、サドルに座ってチョコチョコ歩くようになりました。
まだ乗るというよりは、完全に歩いている状態です。
30分ぐらいバイクのサドルに座りながら歩き回って、この日は終了。
三回目のバランスバイクでは、「ピョーンて感じでやるといいよ」という私の超アバウトなアドバイスが効いたのか、30分ぐらい遊んでいたら、地面を蹴り足を上げ、その勢いでバランスをとって進む乗り方ができるようになりました。
一度バランスバイク乗れるようになると、楽しくなったようで、毎日乗りたがるようになりました。
それからは、足を着かずに進める距離がどんどん伸びていきました。
ペダルを取り付けて自転車に変身させるタイミング(目安)は、以下の通りです。
- 両足を地面から離して5メートル進める
- 8の字を右回り、左回りに自由に回れる
- ハンドルではなく体を倒して曲がれる
- 子どもがペダルを付けて欲しがる
一度乗れるようになると、あっという間に上達していき、バランスバイクに乗れるようになってから10日ほどで、上記の目安をクリアしました。
子どももペダルを付けて欲しいと言い出したので、ちょっと早いかなと思いつつ、バランスバイクが乗れるようになってから2週間ほどで、ペダルを付けてみました。
へんしんバイクにペダルを取り付ける
ペダルの取り付けは、そこそこ大変らしく、自転車屋さんにお願いする人が多いようですが、今回は、自分でチャレンジしてみました。
へんしんバイクを自転車に変身させるために、取り付ける部品は、↓バイクの前に並んでいるパーツです。
↑右から順に、「ペダル」「チェーン」「ペダルシステム(クランク&チェーンリング)」「チェーンカバー」です。
組み立て手順をざっくり書くと、
- 後輪のブレーキを外す
- 後輪を外す
- ペダルシステムをフレームに差し込んで固定
- ペダルシステムと後輪スプロケット(後輪ギア)にチェーンをセット
- チェーンカバーを取り付け
- 後輪ブレーキを仮固定
- 後輪を固定
- 後輪ブレーキを固定
- ペダルを取り付け
となります。
難しいのが、8の後輪の固定です。
チェーンがピンと張った状態で後輪を固定する必要があるので、後輪を強めの力で後ろに引っ張りながら、左右のナットを交互に締めて後輪を固定しなければなりません。
私の場合、チェーンラインとスプロケットが綺麗に直線にならず、何度かやり直しをしたため、時間がかかりました。
時間をかけた割には、結局、私の技術が無いせいかか、製品の作り的なせいか、きっちりと直線にはなりませんでした↓。
ペダルを回せば、スムーズに後輪が回るので、まあOKということにしました。
後輪固定以外は、それほど難しくはありませんが、こういうメカをいじるのが好きな人以外は、素直に購入店でやってもらったほうがいいと思います。
私の場合、へんしんバイクを自転車に変身させるのに、トータル50分ぐらい掛かりました。
バランスバイクの時よりも後輪の取付位置が下がっており、その関係でリア全体が持ち上がっているため、より自転車っぽい見た目になりました。
単純にバランスバイクにペダル付けたという訳ではなく、バランスバイクの時と自転車の時、どちらも乗りやすいように、フレームが設計されているようです。
素晴らしい!
マジで30分で自転車に乗れた!
早速、ペダルを付けたへんしんバイクで、自転車の練習開始です。
自転車練習では、親はバイクのサドルの下部分を持って支えるだけ。
押したりせず、ただ左右に倒れないように支えてあげます。
子ども自身がペダルを漕がないと、全く前に進むことはできない状態です。
初めは、バランスバイクと同じ感覚で、足で地面を蹴ろうとしていましたが、ペダルが邪魔をして上手く地面を蹴れずに戸惑っていました。
「ペダルを漕いでみたら」とアドバイスしてみても、ペダルに足を置こうとせず、初日はわずか5分の練習で、子どもが嫌になってしまい終了しました。
以前から、三輪車に乗っていたので、ペダルを漕ぐ感覚は解っているはずだから、すぐに乗れちゃうかもと予想していましたが甘かったです。
翌日以降も、自転車の練習をしようと誘ってみるのですが、「難しいから嫌だ!」と返事をするばかり。
バランスバイクの時もそうだったのですが、こうなると、しばらく乗りたがらないので、子どものやる気が復活するまで、声掛けをちょこちょこしながらも、気長に待つことにしました。
こうして、途中、1週間の実家帰省があったこともあり、二回目の自転車練習は、一回目の練習から、3週間(!)経った後になりました。
3週間もへんしんバイクに一切乗らなかったので、バランスバイクで鍛えたバランス感覚も忘れてしまったのでは?と心配しながら、二回目の練習を始めました。
練習を開始して5分、ペダルに足を置いて、少し漕げるようになりました。
しかし、右足を1時から4時の位置まで漕いだら、また右足を1時の位置に戻して、4時の位置まで漕ぐという、ペダルが一周を回り切らない「片足のチョコチョコ漕ぎ」です。
これでは、十分にスピードが乗らないので、前に少し進む事はできても、親の支えがないと左右に倒れてしまいます。
途中何度か走りながら、私の片手でサドルを支え、もう片手で、子どもの足とペダルを固定して、「こういう風にグルングルン回すんだよ」とペダルを回すアドバイスしてみても、なかなか「片足のチョコチョコ漕ぎ」から脱する事ができませんでした。
練習を開始してから20分過ぎた時、偶然、ペダルが一周回りました。「今の上手だったよ」と褒めると、またペダルがグルンと一周回りました。
「もっとグルングルン回してみたら」とアドバイスすると、子どもは、連続で普通にペダルを回し始めました。
スピードが十分にのっていたので、私は、サドルを支えていた手を黙って離してみました。
すると、スルスルっとペダルを漕ぎながら、普通に進んで行きました。
自転車に乗れるようになっちゃった!
一回目と二回目のここまでの練習時間を合計するとちょうど30分ぐらい。
マジで30分の練習時間で、自転車に乗れるようになりました。
へんしんバイク凄すぎる!
この日は、親の支えがないとスタートが切れないものの、それ以外は、ほぼ完璧に自転車に乗れるようになりました。
子どもは大喜びで、自転車に乗りながら、ずっとゲラゲラと笑っていました。
私の方は、乗れるまでの約30分間ずっと、中腰姿勢でサドルを支えながら歩いていたので腰が痛くなり、乗れるようになった後は、自転車を追いかけるため、ずっとジョギング状態だったので、もうヘロヘロになってしまいました。
その後は、毎日のように自転車に乗り、3日後には、親の支えがなくても、自力でスタートが出来るようになりました。
へんしんバイクのおかげで、3歳3ヶ月で無事に自転車デビューを果たすことができました。
以上、へんしんバイクのレビュー&自転車に乗れるまでの体験談でした。
残る課題 [17/4/30追記]
自転車に乗れるようになっても、ブレーキの課題が残っていました。
止まる時に、ブレーキレバーを引くことを教えたものの、いざ止まろうとした時、ブレーキレバーの引きが甘くて減速できず、足で止まるような癖がついてしまいました。
その後も、口うるさく、止まりたい時はブレーキレバーを引くんだよと言い続け、自転車に乗れるようになってから1ヶ月後(3歳4ヶ月にて)、ようやくブレーキをマスターしました。
残る課題は、交通ルールだけ。
現在、我が家のルールで、自転車を乗れるのは、公園・アパートの敷地内・河川敷の自転車専用道路など、車が来ない道だけです。
それ以外の道は、自転車を降り、押すようにしています。
交通ルールを理解して、車の気配を敏感に察知できるようになったら、公道走行を解禁しようと思っていますが、まだまだ先になりそうです。(小学生になったらかな?)
[17/4/30追記終わり]
低年齢で自転車が乗れるようになると[17/5/1追記]
自転車に乗れるようになってから、子どもは毎日のように自転車に乗りたいと言います。
付き合うには、親も自転車に乗らないと、もはや追いかけることができません。
我が家は、一人っ子なので、なんとか対応できますが、もし下の子がいたり、妊娠していたりすると厳しいと思います。
安全に親子サイクリングを楽しむには、子どもが左右を理解していること、信号の意味をわかっていることも大切だと思いました。
息子が、簡単に自転車に乗れるようなり、興奮状態で記事をここまで書きましたが、時間が経ち冷静になって考えてみると、もう少し成長を待ってからでも遅くはなかったのではないかとも思います。
[17/5/1追記終わり]
(おまけ)専用スタンドがなくても自立する[17/4/15追記]
へんしんバイクには、別売りで、「へんしんバイク専用スタンド」が約1000円で売られています。
スタンドは、乗っている時に立ってしまうと危ないと思い、購入しませんでした。
そのため、バイクを留める時は、横に倒したり、立て掛けたりしていましたが・・・
今日、スタンドがなくてもへんしんバイクが自立する方法に気づきました。
こちらです↓
どうなっているかと言うと、ペダルを地面に当ててスタンド代わりにしています。
↓のように、ペダルを一番地面に近いところへ持って行き、ハンドルを少し切って、バイクを倒し、そっとペダルを地面に当てるだけ。
地面が平らならバッチリ安定します。
これで専用スタンド要らず!
(当然のことながら、バランスバイク状態では、ペダルが無いので、上記の裏技は使えません)[17/4/15追記終わり]
終わり!