我が家は幼い子どもがおり、遊びや食べこぼしなどで床がしょっちゅう汚れます。
もっと手軽に掃除できるようにと、大人気のコードレス掃除機マキタ『CL107FDSHW』を購入しました。
購入にあたりネットを調べても出てくのは称賛のレビューばかり。
こんなに安くて軽いのにゴミをちゃんと吸えるのか?電動工具で有名なマキタだけど家庭用掃除機としての使い勝手はどうなのか?と半信半疑で購入しました。
そんなマキタ『CL107FDSHW』を実際に使って感じたのは、用途をしっかり決めて使うべき掃除機だと言うこと。
今回は『CL107FDSHW』の使い勝手・メリット・デメリットを詳しく紹介します。
マキタ『CL107FDSHW』紹介
まずは簡単に本体紹介から。
『CL107FDSHW』は「紙パック式」で「10.8V」のコードレス掃除機です。
マキタのコードレス掃除機には、集塵方法が「紙パック式」「カプセル式」で、バッテリーの電圧が「7.2V」「10.8V」「14.4V」「18V」のバリエーションがあります。
『CL107FDSHW』は、お手入れラクラクな紙パック方式で、パワーと軽さのバランスがいいグレード。
主な付属パーツは「本体」「バッテリー」「延長パイプ」「隙間ノズル」「ヘッド」。
本体重量1.1kgとコードレス掃除機の中では軽い部類です。
ヘッドは回転ブラシなどが付いていないシンプルなもの。後述するデメリットはあるものの、軽量で取り回しが良いし、ブラシに毛などのゴミが絡むことがないのでメンテナンスも楽です。
延長パイプは使わず本体+隙間ノズルで使えば、狭い車内の掃除が捗ります。
隙間ノズルは↓のように延長パイプに取り付けておけるので、いざ使いたいとき、さっと付け替えできて便利です。
使えるゴミ集塵パックは、容量330mlの紙パックか容量500mlの不繊維パックです。
↓左が紙パック、右が不繊維パック。
普通のキャニスター掃除機の紙パック容量が1500ml前後なので、CL107FDSHWの容量はだいぶ少ないです。メイン掃除機として使用すると高頻度で紙パックの交換が必要になると思います。(紙パックは定価10枚入で600円)
不繊維パックなら、洗って何度も繰り返し使用できますが、めんどくさそうなので我が家は紙パック派です。
ちなみに購入時に紙パック10枚と容量500mlの不繊維パック1枚が付属してきます。
紙パックの交換は、本体先端付近のにあるボタンを押すと、パカっとフタが開き交換できます。
本体にLEDが付いています。意外と明るいので、昼間でも光が入りにくい部屋の隅っこや押入れを掃除するときに床を照らしてくれて便利です。
また、このLEDは掃除機本体のバッテリーが減ってきたときに点滅してお知らせする機能もあります。
「CL107FDSHW」のバッテリー持ちは、標準モード:約25分、強モード:約12分、パワフルモード:約10分の連続使用ができます。
バッテリーが減ってくるとパワーが少しづつ落ちてきます。バッテリーが減っても急に電源が切れることはないので安心です。
バッテリーは交換式なので、充電の際は、掃除機本体からバッテリーをスライドさせて取り外し、付属する急速充電器で充電を行います。
マキタ『CL107FDSHW』を使うメリット
○ 気軽に掃除スタート
冒頭にも書きましたが、幼稚園児の子どもがいると、しょっちゅう床が汚れます。
ごはんやおやつの食べこぼし、工作遊びをしたときの細かい紙や紐くずなどなど。
キャニスター掃除機だと本体がデカく邪魔なので物置部屋に置いてあり、それを取りに行きコンセントを接続して、掃除スタートというのは手間が多すぎて億劫です。
反面『CL107FDSHW』なら、スリムでコンパクトな本体なので、ダイニングやリビングに置いておけるし、充電さえしておけば、すぐに掃除でき快適です。
本体重量も1.1kgと軽く、家の中での持ち運びも苦になりません。階段掃除もエアコン掃除でも大活躍。
ちなみに、我が家の『CL107FDSHW』置き場は冷蔵庫の横の壁にぶら下げています。
石膏ボードの壁に付けられて傷(穴)も目立ちにくい「ハイパーフックかけまくり」というフックでぶら下げています。これも本体が軽いからできることです。
○ コスパが高い
ちょっとチープな見た目だけど、白いボディに黒字のmakitaがシンプルでカッコいい。シルエットもスッキリしていて良い。(逆にダイソンのような無駄にゴツゴツしく煩いカラーリングは苦手。)
シンプルで安っぽいヘッドだけどお手入れが簡単です。(ヘッドに回転ブラシが付いていたりすると、毛などが絡まってお手入れが大変なので)
「通常」「強」「ハイパワー」の3つのモードがあります。一番パワーが弱い「通常」モードでも、それなりに良くゴミを吸ってくれるし、「通常」モードなら音は静かでバッテリーの持ちもいい(25分)。
値段の安さゆえチープ感が全体的に漂いますが、コストとパフォーマンスのバランスが上手く取れていて、コスパが高いと言えます。
○ バッテリー分離式がイイ!
バッテリー分離式なので、バッテリーがヘタっても、バッテリーだけ新品に交換できます。(=末永く使える)
本体とバッテリーが分離するため、充電する際、重い本体をまるごと充電器(コンセント)へ持って行く必要はありません。
バッテリーの充電も満充電まで20分ちょっと高速で使い勝手が良いです。
マキタ製品はバッテリーの互換性を売りにしており、バッテリーを他の機器へ流用できます。家庭向けだとインパクトドライバ(ドリル)やライトやUSB用アダプタ、扇風機などなど。
○ その他いいトコ
- オプションパーツが豊富。『CL107FDSHW』をサイクロン掃除機化できる「サイクロンアタッチメント」や「じゅうたん用ヘッド」など。
- 集じん方法が紙パック式なので、ゴミが溜まったら本体から取り外して捨てるだけ。捨てるときにホコリが舞わないし、本体の手入れもほとんど不要なので楽チン。(ただし紙パック1枚約60円のコストが掛かる。不織布ダストパックを使えば手間はかかるけど低コストで運用できる。)
- 軽くて操作も簡単なので5歳になる息子に手渡せば、自分が汚した所は自分で掃除できます。メカや電動が好きな男の子なので喜んで掃除します(笑。
- 我が家の赤ちゃんは掃除機が大好き。ハイハイして追いかけてくるので、排気がモロ赤ちゃんに吹き掛かってしまうのですが、マキタのコードレス掃除機なら排気口が高い場所にあるので心配不要↓。
マキタCL107FDSHWのデメリット
☓ 押し出すときしかゴミを吸えない
普通の掃除機って、ヘッドを押したり引いたりして、ゴミを吸っていくのですが、マキタはヘッド引いたときにゴミを吸いません。
マキタのヘッドには、↓のように吸込口の後方にゴムベラが付いています。
ヘッドを押すときは問題ないのですが、ヘッドを引くときにゴムベラにゴミが引っかかり、吸込口までゴミを誘導できないのです。
バッテリー持ち時間や本体の重量・大きさの制約で、吸込パワーを上げることができず、仕方なくゴムベラでヘッド後方から吸込む空気をシャットダウンし、吸込む空気の範囲を前方だけに制限することで、弱い吸込み力でもゴミが取れるようにしたのでしょう(素人の憶測。
この特徴から、ゴムベラが床面から浮くように軽く浮かせながらヘッドを引くというテクニックを駆使する必要があります。
それかヘッドは引かず、雑巾掛けの要領で前進のみで掃除機を掛ける方法でもいいけど・・・。
とにかく慣れないと、ちょっとストレスです。
☓ ヘッドが小さいので掃除に時間がかかる
ヘッドの幅が狭いです。↓は我が家のメイン掃除機(パナソニック)とのヘッド比較。
それでいて、ヘッドの引きは無効なので、普通の掃除機に比べ、押したり引いたりの回数がかなり多くなります。
家全体をこのマキタのコードレス掃除機で掃除しようと思うと掃除に時間が掛かるし、シャカシャカ掃除機を動かさないといけなくダルいです。
よく吸えると一時話題になった社外品ヘッド「ミラクルジェット2」を試しに装着してみましたが、ヘッドの吸口が広くなったため、吸込み力が大幅に低下し実用的ではありませんでした。マキタのコードレス掃除機ではパワー不足、やっぱりヘッドの幅の狭さには意味があったようです。
☓ 軽いけど腕が疲れる
本体重量1.1kgと、他のコードレス掃除機と比べても軽く仕上がっている『CL107FDSHW』です。
ヘッドもシンプルでコンパクトな作りで、とても軽量です。
しかし、上述したようにヘッドを引く際に少し持ち上げなければならないこと、ヘッドの幅の狭さゆえシャカシャカ忙しなく押し引きしなければならないことで、いくら軽量でも腕が疲れてしまいます。
普通のコード有り掃除機のほうが、腕の疲れは少ないぐらいです。
☓ 甲高い音がうるさい
キャニスター掃除機と比べて『CL107FDSHW』のほうが騒音が若干小さいと思います。
しかし、音質は小排気量のバイクのように甲高くて軽い音がし、個人的に耳障りです。
『CL107FDSHW』は、「通常」「強」「ハイパワー」のモード切り替えがあるのですが、「強」以上にすると耳障りで鬱陶しいです。「通常」なら静かですけど。
(まとめ)マキタCL107FDSHWはこんな人におすすめ
- 部屋面積が小さいお家でメイン掃除機として
- 部屋の床全体ではなく、スポット的に掃除機を掛ける人のメイン掃除機として
- ちょっとした掃除用のサブ掃除機として
がオススメです。
マキタ『CL107FDSHW』は軽くて安い。性能に制限がありますが、すべてにおいて高度にバランスが取られているため、上記のような使い方なら『CL107FDSHW』一択です。
逆に2DK以上の家でメイン掃除機として使うのはオススメしません。コンパクトなヘッドゆえ掃除の時間もかかるし、腕や手首も疲れるので。
もしミニマムでシンプルな掃除機が欲しければ、「ほうき」という手もあります。チリトリでゴミを集めるのが手間が許容できれば、一番優れた掃除機だと個人的に思います。
「ほうき」についての過去記事は↓からどうぞ。

わたし的には、毎朝すべての部屋をキャニスター掃除機で掃除し、それ以降にピンポイントで掃除が必要になったとき『CL107FDSHW』を使う。深夜や早朝だったり、子どもたちが寝ているとき、静かに掃除したいときは「ほうき」を使っています。
結果として『CL107FDSHW』は購入して良かったです。
終わり。